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電鋳とは

わたしたちイシワタが世界に誇る“電鋳”という技術。この技術は、電気分解された金属イオンをモデル(原型)の表面へ必要な厚さに電着させ、モデルの形状や表面の凹凸を極めて忠実に再現する事が出来る鋳造技術=電気鋳造のことを指し、JIS(日本工業規格)では「電気めっき法による金属製品の製造、もしくは複製法」と解説されています。

モデルを複製する加工技術としては、プレス精密鋳造、エッチング、倣い加工、放電加工などがありますが、電鋳の再現精度は手の指紋や木目、和紙なども忠実に複製してしまうほど高く、群を抜いています。

製品を鋳造する際には、熟練した職人の手による調整とモデルの鋳造を粘り強く繰り返すことで、納得のいくクオリティを持った製品を完成させます。電鋳が持つ精密さとイシワタの「情熱」との相乗効果により、他では得られない究極の“イシワタ・クオリティ”が生まれるのです。

現在イシワタでは、この技術を用いて、わたしたちの身の回りにある多種多様な金属製品の製造を行っています。

電鋳の製作工程
詳細
特長
電鋳では、0.05〜0.1ミクロンの精度で面転写が可能です。従って、鏡面のものであれば後仕上げなしで鏡面として使用でき、和紙やレザーの模様であれば、パターンをそのまま転写することができます。
電鋳製品では、品物の形や大きさに左右されず、電鋳槽があれば容易に製品化できます。
0.2mm程度の薄肉中空品の製作が可能です。
内面に光沢のあるパイプ製品の製作が可能です。

17ミクロン程度の極めて薄い製品から20mm以上の厚い製品まで、任意の厚さの製品ができます。
複雑な母型を用いても、1回の電鋳作業により、精密な複製を容易に造ることができます。
異種金属(たとえば、銅とニッケルなど)を層状に組み合わせた製品を作ることも可能です。
電鋳製の金型は大型になっても比較的低コストで製作可能です。
電鋳の歴史


電鋳という技術が初めて発表されたのは、1838年のことで、ロシアのヤコビ教授によるものでした。日本においては、明治初年イタリアのエトワルド・ギョソネ氏(彫刻家)を招いた印刷局が、銅電鋳により電胎版※を、また、造幣局において硬貨の母型の製造を行ったといわれています。昭和初期には、大阪の造幣局で電鋳による金属工芸品が造られました。その後、レコード工業、印刷工業の分野で銅・ニッケル電鋳が研究され、技術の進歩がみられました。伝統工芸品として本格的に使われるようになったのは、昭和25年(1950年)以降のことになります。
※電胎版:凸版・凹版の複製版の一つ。原版にプラスチックなどを押し付けて型をとり、その表面に銅を電着して得られた銅箔の裏面に鉛合金を流し込み補強した版。(広辞苑)